植物は動くことがなければ、コミュニケーションを取る事もできない。
そのような特徴を持っているとしても、
いかにして自分を守りながら子孫を増やせばよいかを遺伝子の中に
組み込んできた。そのやり方も様々。
例えば、栗と柿を例に取ると一見全く違う戦略だが目的は一緒というところが面白い。
栗は過剰なほどに防衛する。あのトゲトゲの中に、固い皮の鎧をまとっている。
仮に皮を剝く事ができたとしても、渋皮という下着をつけ、これでも食うの?
といった様子。超ディフェンシブ。
一方、柿といえば種が成熟するまでは渋柿で「食べちゃいやよ」オーラを振りまくが、
ほどよく成長すると、食べても渋みを感じ無いようにし、甘みで誘惑してを出して
「私を食べて、そして遠くへ連れてって」と言わんばかりの様子。
(渋柿をかじると渋く感じるのはタンニンが溶けだしてくるからだそうな。果実が成熟するとアルコールでおなじみアセトアルデヒドが生成されタンニンを不溶性にするとのこと)
こちらは反対に超オフェンシブ。
守る戦略と、攻めてリスク分散をはかる戦略。
育ってきた環境によってそれぞれが選択した戦略なのだろう。
ビジネスでも一緒だと思う。
自分たちが置かれている環境をよく見極め戦略を考えなければならない。
植物は気の遠くなるような時間をかけていまの戦略を選択したが、
ビジネスではそうはいかないのがまた難しい。
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